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バイクFRP加工(番外編2)メス型作成・・・複製・・・ [FRP]

タンクカバーの予備(スペア)を作る為

FRPでメス型を作っています。

前回は型を取るFRP製のタンクカバーにゲルコートを塗った所まで紹介しました。

今回はその続きを紹介したいと思います。

前回はここまで・・・・

タンクカバー全体にゲルコートをたっぷり塗りました・・・

ゲルコートを塗ったら乾かします。

今回は寒いので(作業の関係で)1日置きました。

続けて作業する時は触ってみて指にゲルコートが付かなくなったら

FRPを貼っていけます・・・

乾燥後、FRPを貼っていくのですが最初に必要分だけ樹脂とFRP材を用意しました。

FRPマットを使用しました。

まずはタンクカバー全体にFRP樹脂をたっぷり塗っていきました。

そして、FRPマットを貼っていくのですが

最初は平面より曲線の多い所から貼っていきます。

今回はタンクカバー下側が一番複雑な形状をしているのでそこから貼っていきました。

手でFRPマットを小さくちぎってハケで押さえるようにはっていくとうまく貼れます。

細かい所が終わったらどんどん大きい所を貼っていきます。

まんべんなく全部貼り終わったら1層目(1プライ)が終了です。

同じように2層目を貼っていきます。

これを3層(3プライ)貼っていきました。

タンクカバーより少し大きめに貼っていくとうまくいきやすいです。

あまり大げさにはみ出すより、ほどほどに大きく貼っていきます。

貼り終わったら乾燥です。

特に冬場はなかなか乾きません・・・・

全体をまんべんなく乾燥させればいいんですが、小さいヒーターしかなかったので

ちょこちょこ当てる場所を変えながら暖めて乾燥させていきます。

気温によって樹脂に入れる硬化剤の量が変わってきますので、硬化剤の量は

キチンと計っていれます。(失敗すると大変です・・・乾きません・・・)

ゲルコートもFRP樹脂も硬化が始まると熱をもちます・・

へたをするとヤケドをする位(火がつくぐらい)熱をもちます。

火気厳禁で、しかも硬化が落ち着くまではしっかりと見張っています。

今回は3日乾燥期間を置きました・・・

日中は太陽の下で温めたり・・(はやく乾けよ・・とささやいたり)

完全に乾くのをじっと待ちます。

乾燥後・・・・

はみだしたFRPを適当な部分でカットしていきます。

今回はエアーソーを使いましたが、無いときはベビーサンダーや金ノコでカットします。

タンクカバーより少し大きめの所でカットしました・・・

そして・・・・

いよいよ・・・・・

離型(分離)させます・・・・

この離型は最初に塗ったワックスがいかにキチンと塗ってあるかにかかっています。

そして・・・

今回は・・・

一番柔らかい(手で押せる)所をめくって見ます・・・

剥がれました・・・

キチンとワックスが効いていて今回はくっ付かずにうまくいきました・・

気を良くして一気に剥がしていきます・・・

最初に作った隙間にエアーガンでエアブローをします・・・

そうしたら、エアブローしたあたりはパカッと剥がれます・・・

この調子で他の部分もエアーを吹き付けていきます・・

そうしたら・・・・・

うまく剥がれました・・・・・

出来たメス型の中側は・・・・

綺麗に剥がれたので中はツルツルです・・・

このツルツルが今度作るタンクカバーの表面になります。

このツルツルをいかに綺麗に作るかによってメス型の精度が変わってきます。

今回、ワックスだけで型を取った理由は、なるべく型の表面を粗くしたくなかったからです。

今回、出来たメス型はこれです・・・・

これでスペアが沢山出来ます・・・

このメス型を使って出来るのは・・・・・

型を取ったこれです・・・・・

このメス型を使ってこのタンクカバーを作る事が出来ます・・・・

スペアーを沢山・・・・

間違っても商売をしてはいけません・・・・

商売をするならオリジナルの原型を作ってその型を取りましょう・・・・・

ちなみに・・・・・

もう少し複雑な型を以前作りました・・・・

これ・・・

バイクのシートです・・・

この型にそのままFRPを貼っても中身は取れません・・・

どうしたか?と言うと・・・

メス型を分割式にしました・・・・

型を取る形状や大きさ、複雑さによって、

型の作り方も変わってきます・・・・

近いうちにメス型を使ってパーツを作って見たいと思います・・・・・

番外編おわり・・・

 FRP工作や趣味の塗装・DIYなど紹介したHPを作成しています

よろしけばみて下さい!

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コメント 5

クロネコ

昨日は質問にお答えいただきありがとうございます。
そういう理由があったんですね…
初めてやった時に、ワックスだけでやって見事に固着
させてしまったので…塗装も同じですけど、
要は表面処理ですね…
エアブローで離型するのは目からウロコでした!
とても勉強になります。
by クロネコ (2007-02-03 09:09) 

Ten

FRPの型取り作業、とても勉強になりました (^o^)
メス型をはがす時はやっぱりエアブローがないとキツイのでしょうか?
by Ten (2007-02-03 12:56) 

なるほど~こうなるのですね(・0・)
はく離でエアーを使うのは驚きました。
どうやって剥がしてるんだろうと思ってましたので。
何だか作りたくなってきました~\(^0^)
by (2007-02-03 17:57) 

オレ102

クロネコさん こんにちは
不安な時は自分もリゴラックなど使います・・・
しかしこれを綺麗に塗れないと仕上げが汚くなってしまいます。
ワックスは型取りする材質にもよりますが不安な時は
何日にも分けて10回位塗る時もあります。
エアブローはパーツを傷つけないで綺麗に剥がす事が出来ます。


Tenさん こんにちは
エアブローしないでも剥がす事は出来ます。
棒など突っ込んで(先の柔らかい物)隙間を作っていきます。
しかし、結構大変な重労働でしかも仕上げ面を傷つける
おそれがあります・・・・(やった事あります・・・)
エアブローはうまくいくと一瞬でポンッと剥がれます。
この瞬間が気持ちいいです。


Kazuさん こんにちは
FRP材は今ではホームセンターなどで結構簡単に買えることが出来ます。
インターネットでも、もっと簡単に買えます・・・・・
FRPはパーツを作ったり、ファイバーパテを作ったり、接着剤で
使用したり結構使い道はあります・・・
by オレ102 (2007-02-03 20:17) 

平良

こんにちは!

いきなりの書き込みで失礼いたします。

ご担当者様

お世話になっております。
平良と申します。

現在、HONDAのFazeというバイクの
サイドエアロカウルというものを持っているのですが
こちら販売終了品の為、転倒の予備用に
FRPで複製できないかと考えております。

つきましては、こちらの製品の作成の可否と
お見積りをお願いできますでしょうか

よろしくお願い致します。

製品は下記をご確認ください。

http://blog-imgs-30.fc2.com/c/r/u/cruise619/20100113160236269.jpg

http://livedoor.blogimg.jp/r_dash_1-automatic_sports/imgs/9/3/93d534c2.jpg


もしよろしければ、下記までメールいただけると幸いです
良しくお願いいたします

okinawa_seattle@yahoo.co.jp


by 平良 (2016-01-18 18:05) 

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